新ECおもろ

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2013年6月に読んだ本感想まとめ

2013年6月に読んだ本。 

 

2013年6月は24冊。  

 

 

アヘン王国潜入記 (集英社文庫)  

読んだ。1990年代のミャンマーの中国との国境にある麻薬地帯への潜入記。2010年代の今はさすがに違うみたいだけども。
外部から覗くと無法反政府ゲリラ地帯なんだが、中に入ると作ってる人たちは優しく、単なる農業をしている人たちというギャップが凄かったなw。 まあもちろん取り仕切る人は優しいだけではないが、ギャングのような感じではなかった。
ミャンマーの軍事政権時代の反政府の実情みたいなことを知れてよかった。 

 

 

GILT(ギルト)――ITとファッションで世界を変える私たちの起業ストーリー  

読んだ。この本400ページくらいあって結構分厚くて、読む前はつまらなかったらやだなーと思ってたけどまったくそんなことなかった!
会社立ち上げ初期の頃の話も詳しく書いてあるし、どうやってハイブランドの商品を取り扱えるようになったのかとか、ローンチしてからどういう風にお客様を集めていたのかも具体的に書かれているのでとても勉強になる。 ネットビジネスとは言え、人との関係が重要だったり、ネット上ではないところでもサービスの認知を広めるためにコツコツ働きかけ続けていたりと、成功者のよくある上っ面だけをなぞった本でなかった。
検索経由での集客がうまくいき、潜在的な顧客にどうリーチすべきか悩んでいる人にオススメです(つまりオレだけどw)。 

 

私は、こんな人になら、金を出す! (講談社プラスアルファ新書)  

読んだ。ウチみたいなVCから出資を受けているスタートアップ経営者向けの本。 さらっと読めました。

 

ソウルメイト  

読んだ。この人の本読むとなぜか涙が出そうになる。愛がすごい。 土作りには3年かかる、常識を捨てる、収穫にはばらつきがあるなど、なんかビジネスに通じるところが多々あるなあ。やっぱり自然の法則というのは仕事にも当てはまる気がした。

 

LINEを生んだNAVERの企業哲学  

読んだ。この本いい!さらっと読めるしネット系ベンチャーで働く人には特にオススメかも。 大成功のあとの挫折、海外展開の難しさ、ライバル企業カカオとの関わりなど面白かった。 

 

2030年 世界はこう変わる アメリカ情報機関が分析した「17年後の未来」  

読んだ。2030年という近未来に世界はどうなっているか?を予測した本。もちろん予測は数種類あり、どうなるかは分からないけど、日本の世界における影響力は相対的に下がっていくのは間違いなさそう。まあはっきり言えば日本のことなんてほとんど出てこないw。シンプルに言えばアメリカ、中国、インドの3国がどうなるか、どうしていくかによって世界が変わる、的な。
この本によると、第2次世界大戦以降50年以上も世界はほぼ平和を保っているのは歴史的にも珍しい、だがだからと言って第3次世界大戦が近い未来にあるかというと確率的にはものすごく低いとのこと。その理由も分かりやすかった。 
あと個人的には、データ処理、ソーシャルネット、スマートシティなどITが世界を変えていく、というところがしびれたなー。 

 

データ・サイエンティストに学ぶ「分析力」 ビッグデータからビジネス・チャンスをつかむ  

読んだ。データをどう見るか、どうセグメント分けするのか、何を語るのか、などが事例とともに書かれているのでめちゃめちゃ勉強になった!早速実践する。

 

和田裕美の性格がよくなるメールの書き方―知らないうちに相手をカチンとさせていませんか?  

読んだ。社内のお客様サポートスタッフの勉強にいいかとおもい。で、結論、これけっこういいかも。 こういう内容のメールはなぜムッとするのか、ちょっとイラっとするのか、内容が理解しづらいのか、などが説明されている。説明されることで初めて自分でも気づく的なところあると思うなあこれ。
例えば友だちからのメール、仕事での取引先とのメールなどで自分の体験としてイラッとしたことがあったとしてもそのメールのどこにイラッとしているのか何でそう思うのかまで考える人も少ないと思うし。
もっと言えば自分のメールは他人をイラッとさせていないのか、理解しやすい文章になっているか、この本を一度読むと分かると思う。 

 

顧客を知るためのデータマネジメントプラットフォーム DMP入門 (NextPublishing)  

読んだ。いまtmixで取り組んでいるデータ分析の仕方などについて参考になると思い。参考になりそう。実際に施策を実行するときにもう一度読まないとかもしれないけどw 

 

不格好経営―チームDeNAの挑戦  

読んだ。なんか自分の起業からいままでのことを振り返らされたな。成長はしているけど、もっと速くもっと大きくしていかねば。本当に。
起業したことのあるひとは必読かも。

 

マキアヴェッリ語録 (新潮文庫)  

読んだ。マキアヴェッリ君主論や政略論からの金言をまとめた本。マキアヴェッリすごいわー。人間/社会/国家の本質が書かれてる。
そしてこの本はものすごく読みやすい。この価格でこの内容はかなりやばい。
オリジナル(つってももちろん日本語訳版)も読まないとだなこれは。

 

社員心得帖 (PHP文庫)  

読んだ。経営者向けの本ではなく、新入社員や部下を持つ社員、幹部社員など向けの内容だったw。あっさり読めます。

 

最強のNo.2 (U25 SURVIVAL MANUAL SERIES)  

読んだ。なんか本の作りが狙いすぎw。こう言うのが読みやすいと思う人もいるとは思うけども。自分的には王道の作りが好きなんだけどな。
タイトルの最強のNo2、ってのもぶっちゃけよく分からないw。
まあ社長の右腕になるためにはどうすればいいか、というレベルではなく、ビジネスマンとして通用していくためのベースメントな話でした。

 

スーパーIT高校生"Tehu"と考える 創造力のつくり方  

読んだ。なんでこの本に興味持って買ったんだろ。なんか読んでてあまりにもつまらない。よく言われていることばかりだし。誰向けの本なんだろか。

 

経営心得帖 (PHP文庫)  

読んだ。経営についての心構えの本。当たり前のことを当たり前にやる、という感じの内容かな。個人的には”商売心得帖”のほうがグッと来る内容が多かったです。 

 

ウォートン流 人生のすべてにおいてもっとトクをする新しい交渉術  

読んだ。結構役に立つことが多く書かれてるんだけど、いかんせん長いw。シーンに合わせて書かれているので、重複する内容が多くちょっと冗長だなあ個人的には。 うまくエッセンスだけ抽出したらだいぶ読むのがラクなのにw。

 

レイヤー化する世界―テクノロジーとの共犯関係が始まる (NHK出版新書 410)

読んだ。未来を見るために、歴史を俯瞰してまず見る、というのが素晴らしい。 歴史を知ることで語られる未来に実感が湧くと思う。ただ、歴史を語るのは膨大な量が本当は必要なわけでもちろんこの分量では省略されていることだらけ。なのでどこまでを語るのか、の判断は難しかっただろうなーと思った。 あと、分かりやすく書かれているのはいいのだが、個人的にはそこまで説明しなくてもいいよと思う部分も多々あり、逆に読みづらかった。

 

竹中先生、日本経済 次はどうなりますか? (田原総一朗責任編集 オフレコ! BOOKS 2時間でいまがわかる!)  

読んだ。いやーこれはタメになった! ダメな社長はクビにする、法人税をシンガポール並みに、経済の自由度をイギリス並みに、空港をシンガポール並みに、サマータイムで2時間早く、ITで効率化して利益増やして社員に還元せよ、などもう全くその通り! さくっと読めるしオススメです。

 

Yコンビネーター シリコンバレー最強のスタートアップ養成スクール  

読んだ。いい!スタートアップの生々しい姿が描かれてる。ここまで密着してスタートアップの成長する姿が書かれているのってなかなかないんじゃないかな。
”急いでローンチしろ”、”セールスアニマルになれ”、”常に成長率に目を光らせろ”など金言の数々があった。 個人的にはキャンパスクレドのサービスの広め方とか、自分のビジネスに参考になった。
なんか、日本のスタートアップもやってること自体は変わらないと思う。YCに採用されたスタートアップも、これはどうだろ?ってのもあったし。ビジネスアイデアややり方進め方はほとんど変わらない、だがその後の成長は大きく変わる。この違いこそが日本でのスタートアップとの埋められない差だね。 

 

稲盛和夫の実学―経営と会計  

読んだ。稲盛さんの特集記事を見て、稲盛さんの著書はとりあえず全部読んどくかと思い、読んでない本いくつか買った。とりあえずこれから読んだ。筋肉質の経営に徹する、投機は行わないなど、やはり考え方が素晴らしい。最後のほうの経営問答の”経営目標の決め方について”で、これは経営者の永遠の課題なんだ、ということを言っていてなんかラクになったなー。 経営者だけでなくビジネスマンにオススメ。

 

はじめの一歩を踏み出そう―成功する人たちの起業術  

読んだ。起業する前とか起業した直後とかに読む本だったみたいw。今の自分にはあまり役に立ちませんでした。。。 

 

マネー・ボール〔完全版〕 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)  

読んだ。これは面白い。ずいぶん前に映画見て、本もおもろそうなので買ってちょっと読んでそのまま放ったらかしてたw。 野球あんまり興味ないんだけどそれでも面白いんだよな。もはや奇跡に近いねこれ。
データ重視、他球団とのスカウト交渉/駆け引き、情報収集のうまさ、お金のない球団がお金持ちの球団に勝つ様など、おもしろすぎる。
すべての人にオススメ。 

 

どん底から生まれた宅急便  

読んだ。この本やばい。熱いわー。”海賊と呼ばれた男”並みに熱い。
『民間会社では事業化できない』と言われていたほどの宅配事業を世の中で当たり前にするまでの話。
タイトル通り、本当にどん底からヤマトの宅急便は生まれてる。会社がうまく行っていないときにこれからはこれだと新事業を生み出すのは半端なく大変。役員会で反対、労働組合で反対、社員の大型トラック運転手(社内で花形)が反対、と社内なのに反対しかいないw。 それをやり遂げるとなるともの凄い精神力と交渉力が必要だよな。成功が約束されているわけでもなく、ただこのままだと会社が潰れるという危機感だけがある。
社内でまとまってからも、郵政省は嫌がらせするわ(宅急便の中に手紙が入っていると郵便法違反になると言うクソな話)、運輸省は動かないわで壁また壁。 大型ターミナル施設作る時も周辺住民が反対。反対されまくりw
「われわれが宅急便で日本人のライフスタイルを変えていくんだ」、この情熱ですべてを乗り越えてる。熱いわー。
あと最後のほうに「魔女の宅急便」の話がでてきたりして。
ヘタな小説読むよりこれ読んだほうがよっぽど面白いと思う。すべての人にオススメ。 

 

世界が土曜の夜の夢なら ヤンキーと精神分析  

読んだ。ジョジョリオンの2巻にでてくるヤンキーの話からだったっけかな?辿って買った本。日本で流行るものはヤンキーの要素が含まれている、とか。 なんか言われてみると納得かも。一般消費者向けにサービスを作る身としては間接的に仕事に活きるかもなあとは思った。楽しんで読めました。